つらいとき、いつの間にか驚くほど視野が狭くなっていることに気がつくことがあります。
目の前にある不安や考えで頭の中がいっぱいになり、他のことが見えなくなる。そんな感覚に覚えはないでしょうか。

周りの世界は全く変わっていないのに、自分の見え方だけが変わってしまう。
偏り、狭くなった視野の上に、まるで、マイナス思考の曇りガラスがかかってしまったように、何を見ても、億劫に感じたり、嫌な連想ばかりして、そんな自分も含めてうんざりして、また落ち込む。うまくいかないイメージに囚われて、不安ばかりが大きく育ち、それがまた視野を狭くする。

そういうとき、無理に前向きになろうとしなくてもいいと思います。
考えを変えようと頑張るほど、かえって苦しくなることもあるからです。

でも、不安や悲しみの檻に囚われたままでは辛すぎる。
そんなときは、ただ空を見上げてみる。
何も考えなくていい。ただ、ぼんやりと。

空の広さに意識を向けると、自分がどれだけ狭いところに閉じこもっていたのかに、ふと気づく瞬間があります。空の表情に、時間や季節の流れを感じたり、頬をなぜる風の温度や光のやわらかさに包まれる。身体の感覚が少しずつ戻ってくることもあるでしょう。

ただ、そのときに、どんな想いが浮かんだとしても、「こう感じてはいけない」と否定しないこと。
不安も、焦りも、重たい気持ちも、そのままそこにあっていいと受け入れてみる。

視野が少しだけ広がると、それまで偏った考えに囚われていた自分に気づきます。
「こうでなければならない」
「これ以外に道はない」と思い込んでいたことが、
少しだけほどけていく。

すると、不思議と違う考えが生まれてくることがあります。

すぐに答えが見つかるわけではなくても、心にほんの少し余白ができる。
その余白が、次の一歩をゆっくりと支えてくれることもあります。

つらいときほど、内側ばかりを見てしまったり、ひどい時は何も見えなくなってしまう。
でも、ほんの少しだけ外に目を向けてみる。
上を見上げてみる。
すると、見える景色が少し変わる瞬間がある。

大きな変化ではなくてもいい。
ただ、空を見上げるその一瞬が、心に風を通してくれることがあります。

もし少しだけ余裕があれば、考えを変えようとしなくてもいいので、ただ外の景色を眺めてみるのもひとつです。

実際に、外を眺めることで少し気持ちがゆるんだときのことを、こちらに書いています。