逃げ場がないと感じてしまうときがあります。

その場から離れられないような気がして、
息が詰まり、胸がいっぱいになる。
心臓の音が大きく響いて、
意識すればするほど苦しくなっていく。

「どうしよう」と思うほど、
焦りや緊張が重なって、
ますます逃げ場がなくなっていくように感じることもあります。

そんなとき、
自分でもどうしていいかわからなくなることがあります。

こうした状態が続くときは、
専門家に相談することもひとつの選択です。

でも、
すぐに頼れないときや、
まずはこの場をなんとかやり過ごしたいときもあると思います。

そんなとき、
ほんの少しだけでも落ち着けるように、
自分のためにできることがあります。

まずは、一度その場を離れてみる。
トイレの中でも、少し静かな場所でもいい。

それだけでも、
少しだけ呼吸がしやすくなることがあります。

目を閉じて、
入ってくる情報を少し減らしてみる。

そして、ゆっくりと呼吸をする。
吸うことよりも、吐くことを長く意識してみると、
体の緊張が少しゆるむことがあります。

胸や太ももに、そっと触れてみるのもいいかもしれません。
やさしくトントンと叩きながら、
その感覚に意識を向けてみる。

「大丈夫、大丈夫」と、
心の中で自分に声をかける。
泣きそうになっている自分を、
なだめるような気持ちで。

そして、
「今ここにいること」
「差し迫った危険はないこと」を、静かに確かめてみる。

短い時間でも、
少しだけ落ち着きを取り戻せることがあります。

それでもつらいときは、
無理をしなくても大丈夫です。

体調が悪いと感じるときは、
仕事を早退したり、休んだりしてもいい。

体がつらいときに休むように、
心が限界を感じているときも、
休んでいい理由になります。

大切なのは、
「いつでも離れていい」と知っておくこと。

逃げ場があるとわかるだけで、
ほんの少し安心して、
もう少しだけ踏ん張れることもあります。

そして、
それでも苦しいときは、いったん離れてみる。

すぐにうまく対処できなくてもいい。
何度同じように苦しくなってもいい。

そういうときがあることも含めて、
自分の状態なのだと思います。

もし、こうした状態が何度も続いたり、
日常に影響が出ていると感じるときは、
無理にひとりで抱えようとせず、
頼れるものを少しずつ探していくことも、
自分を守るひとつの方法です。

逃げることも、頼ることも、
どちらもあっていい。

そのときの自分に合う方法で、
少しでも楽になれる方向を選べば、
それで十分なのだと思います。